食材
玉露
gyokuro
玉露は、覆い下栽培した新芽で作る高級煎茶の一種。被覆によりうま味成分の遊離アミノ酸・テアニンが高濃度に維持されるとされる。碾茶と同じ覆い下栽培の技術を用いるが、揉んで仕上げる点で碾茶と異なる。
食材 / ingredient-gyokuro
↑苦味を読む
玉露は、同じ茶葉を繰り返し浸出しても、すべての味が同じように弱まるとは限らない。市販の宇治玉露3 gへ60℃の湯50 mLを注ぎ、0.5~4分の条件で3煎まで調べた研究では、教職員15名が苦味や渋味などを−2~+2で評定した。苦味と渋味は1~3煎を通じて普通程度で、煎数による変化は小さかった。
一方、同じ評価で1煎目は甘味・うま味・全体の味がやや強く、やや好まれた。煎を重ねると全体の味と好みの評点は下がった。苦味や渋味の評点が大きく動かなくても、玉露の味全体の受け取られ方は変わりうる。ただし、市販品1試料を60℃で調べた結果であり、別の玉露や湯温にも同じ変化が生じるとは限らない。
うま味側を切り分けた試験もある。市販玉露3種を各10 g、50℃の水60 mLで2.5分浸出して成分を分析し、その値を基にモデル液を作った。各成分を除く三点比較では、グルタミン酸でうま味、テアニンで甘味、クエン酸で濃度感と飲用後に残る甘味の低下が識別された。この液には苦渋味成分と香りがなく、玉露そのものや苦味を再現した結果ではない。
被覆を外してからの露光時間を調べた別の試験では、うま味成分のアミノ酸が多く渋味成分のカテキン類が少ない茶を高品質と位置づける考え方のもとで、露光時間が長くなるほどアミノ酸は減り、カテキン類は増える傾向を確認した。官能評価点も、露光時間が長いものほど劣る傾向を示した。
この説明の根拠
各種製茶の煎出条件とカフェイン・タンニン溶出量及び味との関係
この本文で確認した範囲: 玉露の試料量、湯温・湯量、浸出時間、3煎、15名の尺度、苦味と渋味の変化が小さい結果を支える/1煎目の甘味・うま味・全体の味・好みと、煎を重ねた変化、単一市販品と固定湯温の限定を支える
この本文で確認した範囲: 玉露3種の浸出・分析条件、モデル液の成分除去による味の変化、苦渋味成分と香りを含まない限定を支える
この本文で確認した範囲: 露光時間とアミノ酸・カテキン類増減の傾向、渋味成分としてのカテキン類の位置づけ、官能評価点の傾向に使用
別名: gyokuro(ja)
構造化された主張 — 節を開くと、主張ごとの確度・根拠・限界が読めます
組成・含有(1)
範囲: 福岡県農業総合試験場八女分場、玉露'やぶきた'、2006年圃場試験(3反復)
データを表示
ingredient-gyokuro —has_composition→ (上の主張の文)感覚(3)
範囲: 市販の宇治玉露1試料。女子短大教職員15名が、苦味・渋味などを−2~+2の5段階で単独評価
注記: 各浸出時間の平均と代表的な3分浸出の評点をまとめた結果。カフェイン・タンニン濃度の変化と官能評点を同一視しない。
データを表示
ingredient-gyokuro —has_sensory_response→ (上の主張の文)範囲: 市販の宇治玉露1試料、同じ茶葉を3煎まで使用。女子短大教職員15名による−2~+2の5段階評価
注記: 苦味や渋味の変化が小さい一方で、甘味・うま味・全体の味・好みは別の動きを示したという試験内比較である。
データを表示
ingredient-gyokuro —has_sensory_response→ (上の主張の文)範囲: 玉露浸出液を模したアミノ酸・有機酸の水溶液。研究所職員・臨時職員・研修生による各項目10人以上の三点比較
注記: モデル液にはカテキン類などの苦渋味成分と香りがなく、実際の玉露そのものの味や苦味への寄与を測った試験ではない。
データを表示
ingredient-gyokuro —has_sensory_response→ (上の主張の文)加工・調理でどう変わる(1)
範囲: 福岡県農業総合試験場八女分場、玉露'やぶきた'・'おくゆたか'、2006年圃場試験(3反復)
注記: 対象は玉露であり、碾茶(抹茶原料)そのものではない。ただし玉露と碾茶は同じ覆い下栽培の技術群に属し、遮光→アミノ酸/カテキン組成の変化という同じ機構を扱う。官能評価は標準審査法の『滋味』等の総合項目であり、苦味だけを分離した尺度ではない点に留意。
データを表示
ingredient-gyokuro —has_composition→ (上の主張の文)