下処理帳 — 苦味を引く側。この帳面は苦味だけを見る

食用ぎくの下処理帳

食用ぎく(図鑑の項目)の下処理を方法ごとに並べ、苦味が動いたかどうかを根拠つきで判定します。 アク・えぐみ・渋味は別の目的として注記し、毒性や安全のための理由は書きません。

このページの内容(4 節)
  1. 判定の一覧(2)
  2. 読み比べて分かったこと
  3. 言い伝え(未検証)(2)
  4. 関連
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判定の一覧

方法判定
酢・酸未検証
ワタ・種・皮・筋を除く未検証

読み比べて分かったこと

食用菊の下処理を並べると、苦味を抜くために書かれているのは花の中心を除くことで、酢を加えることではありません。花弁だけを使う理由を、書き手はすぼんだ中心の部分が苦いからと説明していますが、同じ書き手は酢を色止めの役割と書き、食材を解説する別のサイトも、酢を入れるときれいな色に仕上がると書いて苦味の語を使っていません。酢酸がカフェインの水溶液の苦味を弱めた実験はありますが、女子学生20名による溶液での試験で、食用菊には当てはめられていません。山形の食用ぎくを紹介する資料には、ほろ苦い味わいを好む県民が多いという記述もあり、除かれる中心の苦味と好まれるほろ苦さが同じものかは分かりません。食用菊そのものを官能で測った資料は無く、中心を除くとどれだけ苦味が減るかは資料からは言えません。

この節の根拠(4)
  1. 食用菊の基本の下ごしらえ いつもの食卓でたのしむ重陽の節句 — 鈴木かゆ(お粥研究家) / / 全文確認
    この節で確認した範囲: 中心の部分が苦いので花弁だけを使うという記述(全文)/同じ書き手が酢を色止めの役割と書くこと(全文)
  2. 食用菊 もってのほか かきのもとのゆで方 — FoodsLink(フーズリンク) / / 全文確認
    この節で確認した範囲: 別の資料も酢を色のためと書き苦味の語が無いこと(全文)
  3. 味の相互関係について(第6報)酸味と苦味の関係 — 浜島教子 / 1981 / 全文確認
    この節で確認した範囲: 酢酸とカフェインの溶液の実験が食用菊に当てはめられていないこと
  4. 食用ぎくのおひたし 山形県 — 農林水産省 / / 全文確認
    この節で確認した範囲: ほろ苦い味わいが好まれるという郷土料理の記述(全文)

言い伝え(未検証)

苦味が動いたかどうかを実測した資料が、この研究所の台帳にまだ無い方法です。効くとも効かないとも言いません。言い伝えの一部は、仮説として仮説採集箱にも置いています。

ワタ・種・皮・筋を除く未検証食品

条件: 花の中心部(蕊・花托にあたる部分)を除き、花弁のみを集めて調理する。苦味以外の目的: 食感の均一化

資料(note.com)は苦味は主に花の中心部にあると書き、花弁だけを使う下処理を紹介する。(候補語: petals_only) 官能パネル・化学分析による測定は伴わない。

酢・酸未検証溶液

条件: 茹でる際に酢を加える(水1Lに対し酢30〜50cc程度)。苦味以外の目的: 発色(変色防止)

確認できた資料(FoodsLink・note.com)はいずれも発色(変色防止)を目的として説明しており、苦味抑制効果は明記されていない。酢酸添加がカフェイン水溶液の苦味を弱めることを示すモデル実験はあるが、食用菊への適用は未確認。

関連

食用ぎく(図鑑) / 主題ハブ 山菜と季節の苦味/ 下処理帳の入口 / 仮説採集箱(3)